日頃、当センターが相談者の方と接する中で感じている
「うつ病患者の家族」の方のお悩みトップ10と、
それについてのワンポイントアドバイスをご紹介します。
◆第10位:薬の副作用をおそれる
→ 最初の3か月は、黙って薬を飲ませましょう!
ほとんどの方が、飲み始めは副作用で嫌な思いをします。
ネット情報の過信は禁物。
副作用・依存の心配は4か月目から。
◆第9位:ドクターショッピング
→ 主治医は3人まで。2回目の変更は慎重に。
患者が多すぎる都会と、医師が少なすぎる田舎は
「相性」を理由とした主治医の選り好みは難しいでしょう。
精神科や心療内科の初診は嫌な思いをするのが普通なので
受診前に家族から、そのような情報を患者に伝えて、
あらかじめハードルを下げておきましょう。
◆第8位:何でも一人で背負い込む
→ 心を開いて、周りの人に助けてもらいましょう。
助けを求める時は、変なプライドは捨ててしまいましょう。
◆第7位:患者からの罵詈雑言に動揺する
→ 患者が家族にひどいことを言うのは、普通です。
なぜなら、うつ病は、そういう病気だから。
「この人はうつ病という名の悪魔に
魂を乗っ取られているんだ」
という設定にして、自分を納得させましょう。
◆第6位:グルグル思考にイライラする
→ 患者が1つのことにこだわって何度も何度も同じことを
訴えて来るのは、普通です。
患者の話を聞くのは、20分まで。
タイマーをかけて、音が鳴ったらオシマイに。
◆第5位:職場復帰を急がせる
→ うつ病からの回復における最大の難関!
本人・職場・家族の意思疎通がポイントです。
なんの工夫もしなければ、成功率は3割以下なので、
専門家に助言を求めるようにしましょう。
◆第4位:患者と一緒に悩んで感情におぼれる
→ 患者と、あなたは、別の人。
患者は悩むのが仕事。あなたはケアが仕事。
◆第3位:離婚を考える
→ 本当の本音ベースの相談での最大の関心事。
離婚は3回考え直すべきだが、
DV・浮気・借金などがあれば、話は別。
慰謝料も養育費も期待できない。
離婚後に自殺されることが最大のリスク。
◆第2位:一喜一憂する
→ 回復までには時間がかかり、
いちいち病状の変化に一喜一憂していると
身が持たないので、ゆったりと構えるべし。
コツは、良くなった時に喜ばないこと。
◆第1位:がんばりすぎてウツをもらう
→ 最悪の事態。頑張ったら負け。
頑張らずに済ませるのに必要なのは、勉強。
うつ病患者が100万人いれば、
その家族はそれ以上存在していて、
先輩たちが築き上げてきたノウハウがある。
きっと良くなる!
あなたを応援します。
以上、ワンポイントアドバイスをお伝えしました。