(右:代表 川田陽子、左:専属カウンセラー 川田泰輔)
原因もよくわからないまま、ある日、あなたの大切な家族がうつ病を発症します。
あなたと目を合わせず、ただ「具合が悪い」とだけ言って、寝込んでしまう。
次の日の朝、出勤時間が近づいたので起こそうとすると、「今日は休む」と言う。
例えばこんな形で、「うつ病地獄」は始まります。
もうこの段階からすでに、まともなコミュニケーションはとれません。
だから、「今日休んだのはしかたないけど、明日から仕事どうするの?」などと言っても
まとも返事は帰ってきません。
すでにあなたの大切な家族は「立派な」うつ病患者なのですが、知識と経験のないあなたは、どうしたらよいのか、まったくわかりません。
もっと言えば、この段階では愛する家族がうつ病という名の精神病にかかったなんて思いたくないので、とりあえず一般的な内科を受診したりします。
でも、一般内科を受診してもうつ病の診断はできないので、原因不明で帰宅させられるか、ムダな血液検査をされて後日再受診となるだけです。
本当は、うつ病なのに・・・。
うつ病は、早期に発見して、適切な治療を受ければ、十分に回復が可能な病気です。
しかし、初期治療までに時間がかかってしまうと、重症化し、長期化してしまいます。
そうならないために、このサイトを作りました。
このWEBサイトの運営は、「うつ病家族サポートセンター」が行っていますが、実は、「うつ病家族サポートセンター」は、夫婦ふたりで運営しています。
妻であり代表を務めている川田陽子が元うつ病患者で、夫であり専属カウンセラーを務めている川田泰輔が元うつ病患者の家族でした。
家庭内のことなので恐縮ですが、私たち夫婦が体験した「うつ病地獄」の話をさせてもらいたいと思います。
「うつ病患者の家族」の視点でお話するために、家族としてうつ病患者を支えた経験を持つ、当センターの専属カウンセラー 川田泰輔から、お伝えしたいと思います
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2002年に妻である川田陽子がうつ病になりました。
他の多くの方と同じで、はっきりした原因は思い当たりません。
知らぬ間に動けなくなって、一日中毛布をかぶってソファに横になっている状態でした。
最初は、繁華街のビルの中にあるメンタルクリニックを受診しましたが、ここの医師と相性が悪く、病状は悪化の一途をたどり、1ヶ月ぐらいで家の中ですら歩けなくなるぐらい、病状が悪化しました。
受診先をクリニックから総合病院の精神科に変えたのですが、最初の診察で言われたのが、「重度のうつ病ですね。このまま入院することをおすすめします」というセリフでした。
その日のうちに入院することは、精神科への入院に抵抗感があってできなかったのですが、結局、入院することになり、最初の入院が3ヶ月、次が1ヶ月、次が6ヶ月というふうに、入退院を繰り返してしまいました。
このように再発を繰り返したことで、病状が悪化し、難治化してしまい、遷延化してしまいました。
うつ病の治療をしている間には、自殺未遂があったり、病状が最悪の時期には閉鎖病棟への入院もあったりもしました。
妻の場合は、最初に受診したメンタルクリニックがダメで、初期治療の機会を逃してしまいました。最初からしっかりとした精神科を受診していれば、こんなにも悪化させず、長期化することもなかったのに、と今さらながら深く後悔しています。
妻がうつ病になったばかりの頃は、妻を支える家族である私に、知識も経験もなく、ただただ慌てふためいていて、嵐の海に投げ出されたような感覚で、辛く苦しい現実に翻弄されていた気がします
あのときの私に、今の私と同じだけの知識と経験があれば、もっと適切に対処できて、妻に良い治療を受けさせることが出来たはずなので、自殺未遂も閉鎖病棟入院もなかったはずです。
今、あの頃の私と同じように、家族がうつ病になってしまって、知識も経験もなく、ただ戸惑って途方に暮れている。
そんな昔の私と同じような状況に追い込まれている方の役に立ちたいと思って、このような活動をしています。
このサイトは、昔の自分を助けるような気持ちで作っているので、今のあなたが昔の私と同じようなことで悩み苦しんでいるなら、次の3つの点で必ずあなたの役に立つはずです。
(1)「うつ病」という病気に関する基礎的な知識が学べる
(2) うつ病患者を支える知識とノウハウが学べる
(3)「うつ病地獄」を乗り切れるストレス対処法とマインドセットが学べる
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